タイムスリップ
□タイムスリップ C
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家を一通り案内され、最後の部屋の前に来た。
カチャ・・・
関太郎「ここが俺らの寝室」
じゅに子「寝室・・・///」
淡い色で統一された部屋の真ん中には大きなベッド。
その上には色違いのパジャマがきちんと畳んで置いてあった。
関太郎「今夜から俺はリビングで寝るし、ここはじゅに子一人で使ってええから・・・な?」
じゅに子「え・・・あ、うん・・・」
パタン・・・
そしてそのまま寝室のドアは閉められた。
関太郎「じゅに子は紅茶でええ?」
じゅに子「うん。ありがとう」
リビングに戻り、あたしらはそれぞれ紅茶とコーヒーを飲む。
じゅに子「そうそう、さっきの話」
関太郎「へ?なんやったっけ?」
じゅに子「もぉっ、仕事の話やん」
関太郎「あぁ」
じゅに子「あぁって・・・」
若いのにお金に不自由してなさそうな暮らしの秘密を探る。
関太郎「実は俺、大学の時に仲間数人と一緒に会社立ち上げてん」
じゅに子「・・・・・はっ!?」
大学生で会社を立ち上げた・・・?
関太郎「それぞれの得意分野を生かして、企業のマネジメントとか色んなアドバイスをする会社やねんけどな?」
じゅに子「・・・・・」
ちんぷんかんぷん。
聞けば、雑誌の若手起業者の特集に運良く出られてから仕事が一気に増えたとの事。
じゅに子「あの東野が・・・・・あの!東野がぁ・・・」
関太郎「何回言うねんっ(笑)」
関太郎「まぁそのせいでじゅに子にも色々迷惑かけてしまったんやけど・・・」
じゅに子「そう・・・なん?」
関太郎「せやねん(苦笑)」
会社が軌道に乗るのまで色々大変やったんやって。
関太郎「じゅに子はどんな時でも俺を支えてくれた・・・」
あたし・・・
数年後には誰かの支えになってるんや・・・。
関太郎「まぁ会社って言っても皆パソコンでのやり取りやから事務所とかは全くないねんけど」
じゅに子「そうなんや」
関太郎「何かの会議がある時はうちに集まって話するぐらい」
じゅに子「へぇ」
関太郎「1回男連中が泊まった夜に寝てるからバレへんやろうってエッチしたらバレバレやったっていう・・・(笑)」
じゅに子「ちょっ///!!」
何を恥ずかし気もなくっ///!!
関太郎「あ・・・悪い」
じゅに子「いやっ・・・大丈夫・・・です///」
大丈夫・・・な訳ないやろーっ///
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