タイムスリップ

□タイムスリップ G
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翌朝・・・




あたしがリビングに行くと、既に関太郎の姿はなかった。




じゅに子「あ」




テーブルにはフルーツとメモ。




カサ・・・




――――――――――――――――

じゅに子へ

おはよう。
よく眠れたか?

冷蔵庫ん中なんもなくて朝メシ作られへんかった。ごめん。

あとフルーツが痛みそうやから食べてくれ。
よろしく〜

関太郎

P.S.
12時までには帰るから、出かける用意しといてな。

――――――――――――――――




じゅに子「字、変わってないんや(笑)」




メモを残す優しさはあるのに、字は17歳のままなのが妙に可笑しかった。




じゅに子「ふぅ・・・なにしよ」




あたしはフルーツを食べ、広いリビングを見渡した。




携帯電話は歩道橋から落ちた衝撃で壊れてしまったらしいし、


記憶のない今、一人での外出は危険すぎるし・・・。




じゅに子「・・・そうや」




あたしは自分の部屋を色々と探ってみることにした。




カチャ・・・




シャッ




カーテンを開けると、太陽の光で昨日とはまた少し違う印象に見える部屋。




じゅに子「んー・・・と」




窓際にあるレトロな机。


壁際には机と同じデザインの棚。




カチ・・・




棚の扉を開けると、可愛い香水とジュエリーケースが並べてあった。




じゅに子「あ・・・可愛い」




少し無造作やけど、どれも大切に使っている物やと分かる。




じゅに子「これ・・・もしかして関太郎からのプレゼントなんかな」




そんな事を考えながらアクセサリーを眺める。




じゅに子「あ」




その時、あたしは棚の奥にあるノートを見つけた。



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