タイムスリップ
□タイムスリップ H
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午後、約束通り関太郎と車で出かけた。
関太郎「俺が帰るまでなにしてたん?」
じゅに子「え?あぁ、DVD・・・観てた」
関太郎「へぇ。なんの?映画?」
じゅに子「映画じゃないけど・・・映画みたいやった」
関太郎「なんやそれ(笑)」
じゅに子「うん。実はあたしの部屋で見つけた昔のDVD観ててん」
関太郎「えーっ」
『恥ずかしー』とか言ってる関太郎。
じゅに子「24歳の誕生日のやつ、分かる?」
関太郎「あっ、海のやつやろ?」
じゅに子「そうっ」
関太郎「あれなぁ(笑)」
じゅに子「ホンマにバカップルやった(笑)」
関太郎「相手は一応お前やっちゅーねん」
じゅに子「ははっ、そっか(笑)」
あたしは観た内容の感想と、恥ずかしポイントを関太郎に話した。
関太郎「うわぁー///」
じゅに子「んでな?最後叫んでた」
関太郎「もーやめろって〜///」
恥ずかしがりながらも、当時を思い出してカメラに映ってない思い出話を色々と話してくれた。
じゅに子「あ、そう言えば泳ぎには行ったん?」
映像の中で泳ぎに行くために、あたしは関太郎に水着をねだってた。
関太郎「行ったで」
じゅに子「水着は?」
関太郎「あんなぁ、相手はじゅに子やで?」
じゅに子「んじゃ・・・」
関太郎「当然しっかり買わされた」
じゅに子「ははっ(笑)」
関太郎「笑い事ちゃうし。その前の年にも買ってんねんで?」
じゅに子「そうなん?」
関太郎「俺なんかずーっと同じ水着着てんのに」
じゅに子「水着もファッションやねんから」
関太郎「あぁっ!そん時のお前も今と全く一緒のこと言いよった!」
じゅに子「そりゃ、あたしやねんもん」
関太郎「くっそー、記憶なくても中身は変わらんのかぁー」
じゅに子「ちょっと!それどういう意味よっ(笑)!」
関太郎「まんまの意味やで〜」
ブサイクな顔してあたしをからかう顔は、ついこないだ会ったばかりの17歳の関太郎と同じ。
あたしの中の記憶・・・やけど。
関太郎「そうやっ」
じゅに子「?」
関太郎「今度お前に面白いもん見せたるわ」
じゅに子「面白いもん・・・?」
関太郎「俺らが高校生の時に学校で撮ったDVD」
じゅに子「えっ!あるん!?」
関太郎「たぶんあると思うで。確かじゅに子が仔犬助けたすぐ後ぐらいに撮ったんちゃうかな」
じゅに子「えー見たいっ」
関太郎「まだ付き合ってなかった頃やから、めっちゃケンカしてる(笑)」
じゅに子「見たい見たいっ」
あたしにまた一つ楽しみができた。
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