捧げ物
□可愛い弟2
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「俺、明日休んでいいか?」
リボーンはバレンタインデー前日になると、いつもこう言っている。
それもそのはず…
リボーンは老若男女とわず人気があり、バレンタインデーは机の上はもちろん、ロッカーに下駄箱までチョコが詰まっているのだ。
獄寺君や山本もいっぱい貰っているが、リボーン程ではなかった。
「リボーン……確かに大変だと思うけどさ…学校は行こうな?」
そう言って元気付けてやったが、意味はないみたいだ。
「………俺はチョコなんか嫌いだ」
昔はチョコが好きだったリボーンも、毎回こんな事があれば、そりゃ嫌いになる。
「大体俺はツナからのチョコしかいらねぇ」
「?……何で俺?」
「…………好きな奴からのチョコだけが欲しいんだよ。」
「Σ!!////////」
実は、リボーンには何回も告白されていて……
まだ、返事してないんだ………
「ツナは俺にチョコくれるよな?」
「えっ!!…えっと…」
「ツナがチョコくれるなら、学校行ってやる。」
うぅ……そんな事言われたら
「分かったよ…。チョコあげる」
そう言うしかなかった
「手作りだぞ」
「はいはい。だからちゃんと学校行ってよ?」
「あぁ………ツナ」
「ん?何?」
「愛してるぞ」
「Σ/////急にそういう事言わないでよ!!」
そう言うと恥ずかしくなって、部屋を飛び出してしまった。
「……リボーンのバカ」
そう言い、微笑んでいる自分が居るのに俺はきづかなかった
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