企画
□キミとボクの夏の思い出
6ページ/19ページ
U文化祭準備
〜衣装合わせ〜
「沢田ーー!!待てーー!!」
「嫌だー!!待たないー!!」
どうも皆さん!!
只今、男の群れから逃げてる沢田綱吉です!!
何故逃げているのかと言うと……実は今日、衣装合わせなんです……。
女装するなんて絶対に嫌だ!!
「沢田!!大人しく捕まれよ!!」
「普段走るの遅いくせに!!」
「嫌だ〜!!」
「頼む捕まってくれ!!そうしないと黒川に何されるか……」
あぁ……
なんて可哀想なんだ。
黒川に脅されてるんだな…
でもそれとこれとは話が別!!
「死ぬ気で逃げる〜!!」
そうして走っていると、角を曲がった所で同じクラスの奴にぶつかって捕まってしまった。
「捕まえたぞ!!さわ…だ…――――っ!!」
走っていたせいで息が切れながら(目も潤んでます、顔もうっすら赤いです)顔をあげるとクラスメイトが鼻血を出して倒れてしまった。
「えっ!!ちょっと、大丈夫…?」
気にはなったけど、今は自分の身が1番大事なので、そいつをおいて走っていった。
******
上手く逃げ切ってグランドに出ると、野球部が練習をしていた。
山本居るかな〜と探していると、肩をトントンと叩かれた。
ビックリして後ろを見ると、山本が立っていた。
「何だ山本かぁ〜。ビックリしたよ!!」
だが、山本の様子が何だかオカシイような……
「捕まえたぜ、ツナ。」
「ギャーーー!!」
山本も黒川の手先だったのか!!
黒川の奴、山本まで使って〜!!(※山本は自らの意思でやっています。)
そして何とか免れ、今度は屋上に逃げてきた。
「はぁ、はぁ、疲れた〜」
「その声綱吉かい?」
「ひっ、雲雀さん!!」
なんと雲雀さんは昼寝をしていたみたいだ。
「こんにちは雲雀さん。こんな所で昼寝ですか?」
「校舎内が煩くてね。だから屋上に来たんだよ。」
「うっ……すみません…。」
それは俺のせいです!!
いや、黒川かな?
「さて、綱吉。こっちにおいで。」
雲雀さんにそう言われたら断れるわけもなく、大人しく雲雀さんのもとへ行った。
「……本当、綱吉って甘いね。」
「えっ?……って雲雀さん!!」
雲雀さんは俺の腕をロープで結ぶと、俺をお姫様抱っこした。
「何でお姫様抱っこ!!」
「その方がいいでしょ。それより君を黒川花の所に連れて行かなくちゃいけないからね。」
「えっ!!いや、離してくださ……」
「そこまでだぞ雲雀。」
入口付近から声がしてそこを見るとリボーンがいた。
「リボーン…」
「こいつは俺が連れていく。」
「………しょうがないね。」
そして俺はリボーンにお姫様抱っこされて(もう何も言わない)教室に連れていかれた。
.