企画

□キミとボクの夏の思い出
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U文化祭準備
〜衣装合わせ〜



「沢田ーー!!待てーー!!」

「嫌だー!!待たないー!!」

どうも皆さん!!
只今、男の群れから逃げてる沢田綱吉です!!

何故逃げているのかと言うと……実は今日、衣装合わせなんです……。

女装するなんて絶対に嫌だ!!

「沢田!!大人しく捕まれよ!!」

「普段走るの遅いくせに!!」

「嫌だ〜!!」

「頼む捕まってくれ!!そうしないと黒川に何されるか……」

あぁ……
なんて可哀想なんだ。
黒川に脅されてるんだな…

でもそれとこれとは話が別!!

「死ぬ気で逃げる〜!!」

そうして走っていると、角を曲がった所で同じクラスの奴にぶつかって捕まってしまった。

「捕まえたぞ!!さわ…だ…――――っ!!」


走っていたせいで息が切れながら(目も潤んでます、顔もうっすら赤いです)顔をあげるとクラスメイトが鼻血を出して倒れてしまった。

「えっ!!ちょっと、大丈夫…?」

気にはなったけど、今は自分の身が1番大事なので、そいつをおいて走っていった。




******

上手く逃げ切ってグランドに出ると、野球部が練習をしていた。
山本居るかな〜と探していると、肩をトントンと叩かれた。

ビックリして後ろを見ると、山本が立っていた。

「何だ山本かぁ〜。ビックリしたよ!!」

だが、山本の様子が何だかオカシイような……

「捕まえたぜ、ツナ。」

「ギャーーー!!」

山本も黒川の手先だったのか!!
黒川の奴、山本まで使って〜!!(※山本は自らの意思でやっています。)

そして何とか免れ、今度は屋上に逃げてきた。

「はぁ、はぁ、疲れた〜」

「その声綱吉かい?」

「ひっ、雲雀さん!!」

なんと雲雀さんは昼寝をしていたみたいだ。

「こんにちは雲雀さん。こんな所で昼寝ですか?」

「校舎内が煩くてね。だから屋上に来たんだよ。」

「うっ……すみません…。」

それは俺のせいです!!
いや、黒川かな?

「さて、綱吉。こっちにおいで。」

雲雀さんにそう言われたら断れるわけもなく、大人しく雲雀さんのもとへ行った。

「……本当、綱吉って甘いね。」

「えっ?……って雲雀さん!!」

雲雀さんは俺の腕をロープで結ぶと、俺をお姫様抱っこした。

「何でお姫様抱っこ!!」

「その方がいいでしょ。それより君を黒川花の所に連れて行かなくちゃいけないからね。」

「えっ!!いや、離してくださ……」

「そこまでだぞ雲雀。」

入口付近から声がしてそこを見るとリボーンがいた。

「リボーン…」

「こいつは俺が連れていく。」

「………しょうがないね。」

そして俺はリボーンにお姫様抱っこされて(もう何も言わない)教室に連れていかれた。




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