企画
□恋の始まり
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「やぁ、君がリボーンか?今日はよろしく頼むよ」
「…あぁ」
俺の依頼相手はどうやら豚だったらしい。
まぁそれは冗談だが、簡単に表現すると豚だ。
脂ぎっていて、メタボ腹が目立つ男だった。
「ボス!!侵入者です!!奴等が…“ボンゴレ”が来ました!!」
「全員配置につくように言え!!絶対にこの部屋に近づけるな!!」
「………ボンゴレだと…?」
ボンゴレファミリー
マフィア界の頂点であるその組織は、麻薬や人身売買などは絶対に許さない。
なので市民からの人望も厚い。
そして今のボンゴレで頂点に立つ男、ドン・ボンゴレは歴代最強と言われ、大空のような広い心を持っていると言う。
「…ボンゴレに狙われてんのは本当か?」
「うるさい!!お前は黙って俺に従ってればいいんだ!!」
「………」
うぜーな、この糞豚
今すぐ依頼破棄してやりてぇが、俺は依頼成功率が100%で今までやり残した依頼はねぇ。
めんどくせぇが破棄できねぇ。
「………チッ」
受けちまったもんはしょうがない。
俺は諦めて銃を構えた。
実はさっきからもうスピードでこちらに接近している気配がある。
どこの誰だか知らないが、並大抵の奴にはこんなスピードは出せないだろう。
ボンゴレの中で出せるとしたら、特殊暗殺部隊ヴァリアーか、守護者
それか…ドン・ボンゴレ
だがボスが敵の本拠地真っ只中に来るかと考えるとその可能性は低い。
そうこう考えているうちに、気配が扉の前で止まってしまった。
そして扉が開いた瞬間に俺は息をするのも忘れるくらい固まってしまったのだった。
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