捧げ物
□可愛い嫉妬
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「ツナ〜!!何か三組の女子が呼んでるぜ〜!!」
女子にツナを呼ぶように頼まれた山本が、ツナを呼んだ。
「三組の女子〜?」
「チッ……。ウゼー。」
「……行って来いよ。」
ツナは俺と獄寺と話をしていた。
「うーー。分かった。待っててね。リボーン、獄寺君。」
俺は適当に返事をして(獄寺は何かグチグチ言っていたが)ツナを見送った。
「バカツナ……。」
俺は誰にも聞こえないようにそう呟いた。
*****
ツナと俺は幼馴染みで、親同士がとっても仲良しだった。
俺の親は外国で仕事をしている為、俺はほとんど沢田家に住んでいる。
だからツナと俺は何時も一緒に居る事が多い。(クラスも一緒)
だからツナが女子に呼び出されてる所は何回も見た。告白されてる所も何回も見た。
だけど少し、いや、かなりムカついている自分がいる。
「(理由は分かってるんだ……。俺はツナが好きなんだ…。だからツナが他の女と一緒に居る所なんて見たくない…)」
「リボーン大丈夫か?」
ずっとうつ向いてた俺に山本が声をかけた
「具合でも悪いんですか?」
獄寺も心配して声をかけて来た。
「いや……大丈夫だ。」
「そうか!!じゃあ大丈夫だな!!」
「無理しないで下さいね。」
山本はニコリと笑い獄寺は安心した顔付きにになった。
「にしても、ツナ遅ーな〜。」
「チッ………」
「……わりぃ…。調子悪いみたいだから、保健室行って来る。」
俺は居たたまれなく勢いよく走って行った。
「リボーンさん……」
「…………」
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