捧げ物
□気付いて!!
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俺の幼なじみはかなり鈍い。
この俺様がどんなにアピールしても気付きやしねぇ…
鈍い+天然だから、尚更たち悪い。
知らないうちに、どんどん色んな奴を虜にしてる
そいつらを撃退するのに、俺がどんなに頑張ってるか、あいつは知らないんだろうな……
今日はそんな俺の苦労を語ってやるぞ。
*****
「ツナ、早く起きろ!!遅刻すんぞ。」
「むぅ…………もうちょっと………」
俺の朝はツナを起こす事から始まる。
俺の両親は海外で働いていて、ほとんど帰って来ない。だからほとんど沢田家でお世話になっている。
本当は自分一人でも生活できるが、1分でも長くツナと居てぇから、沢田家でお世話になってるっつー訳だ。
プラス、ママンの料理も上手いしな。
話が脱線したが、いい加減ツナを起こさなければ、俺も遅刻しちまう。
勢いよく、ツナの毛布を剥ぎ取った。
「起きろ!!」
「うぅ………寒いよ〜」
やっと起きたツナは、時計を見て真っ青になった。
「もうこんな時間!!学校は間に合うけど、ご飯食べれないじゃん!!」
「俺はちゃんと起こしたぞ。起きないお前が悪い。」
そう言うとツナは、しょんぼりしてしまった。
そんなツナを見てるのに堪えきれるわけもなく…
「自転車の後ろ乗っけてやるから、そんときパンでも食えばいいだろ?」
と言ってしまった。
つくづく自分はツナに弱いんだな……と思った。
「ありがとう、リボーン!!」
だが、ツナのこの笑顔が見れるから、いいかと思う自分もいた。
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