混合小説

□マフィアと死神
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ミツケタ



キミ ノ レイアツ ヲ カンジタ




チャント ヤクソク オボエテル ?



ボク ガ ムカエ ニ イクカラネ





*******



「えっ?」



何か声が聞こえた気がした俺は思わず後ろを振り返った。だが誰もいない。



「……うぅ〜、怖いよ…」



高校生になっても成績が悪い俺は、今日も見事にテストの点が悪かったため、補習授業を受けていた。

いつも補習仲間の山本は、今回はセーフだったみたいで、上機嫌で部活にいった。

そしていつもなら居る獄寺君は、午後の授業中に入り込んだビアンキを見て倒れ、俺に散々謝ったあと、素早く帰っていった。

というわけで、俺は今一人きりだったりする。



「やだな……。真っ暗になっちゃった。暗いし、変な感じはするしで怖いな…」



とぼとぼと俺は帰り道を歩いていくが、何か不気味な気配がしていた。

そして、恐怖に耐えきれなくなった俺は、リボーンに電話をしたのだった。




******



アホ牛が煩くてイライラしているところにツナから電話がかかってきた。

何か迷惑事だと思い無視しようとしたが、何となく気になり電話にでてしまった。



「ciao」


『り、リボーン?』


「俺以外に誰が出るんだ。……まぁいい。で、どうしたんだ?」



いつも以上に怯えた声のツナに、俺は説教は止めて、電話をかけてきた理由を聞こうとした。

こういう時のツナには、悪いことばかりが降りかかる。



『あ、あのね、なんか変な感じがして、凄く怖いんだけどさ…』


「あぁ!?だったら赤点なんか採るんじゃねぇ!!だからこんなに遅くなるんだろうが!!」


『だって〜』



ダメな生徒を持つと苦労する。

しょうがねぇから迎えに行ってやろうとしたその時、……突然、電話越しのツナの様子が変わった。



『――――っ!!』


「ツナ?………おい、ツナ!!」



ブツッ



そこでツナとの電話が途切れた。




*********



リボーンが電話で何か言っているが、全く耳に入らない。

だって今目の前に、見たことない変なでっかい怪物がいるのだから………



「なっ、何これ……」



その怪物は明らかに俺を狙っているのは確かで、俺に向かって手を伸ばしてくる。



「何で俺を………?」


“ミツケタ… アノカタガ マッテイル”


「アノカタ?」



喋った?
というか、アノカタって一体……



“オマエヲ ツレテク”


「えっ!?」



いきなり伸びてきた腕を寸前のところで避けた。

伸びてきた腕はそのまま建物に突っ込み、校舎を破壊していく。



「うわぁぁぁ!!雲雀さんに殺される!!」



勿論雲雀さんがこの学校を管理している。
なのでこの学校を何よりも大事にしている雲雀さんがこれを見たら何をしでかすか…。


そして真っ青になりながら考え事をしていた俺は怪物の存在を忘れていた。



“サァ イッショニ コイ”


「や!!嫌だ!!離せ!!」



もう駄目だと思ったその時



バタンッ


急にその怪物が真っ二つに倒れたのだ。



その間から見えたのは、オレンジ色の青年だった。
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