混合小説

□家庭教師と師匠
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それは偶然…必然…


どちらにしろ


神様が与えてくれた


奇跡なのだ





******


「今日は暖かいな〜」


ボンゴレ10代目こと沢田綱吉は、屋敷を抜け出し(所謂脱走だが)町に来ていた。


だが所詮いつもの事で寄ってくる奴等(男ばかりだ)が沢山いた。


「ねぇねぇ君!!一人なの?」

「……なんでしょうか?」

「俺たちと遊ばない?」

「俺、男です。さよなら」


いつもなら大体の男共はそこから去っていった。
だが、今日は違った。


「君可愛いし、別に大丈夫だよ」

「さぁ行こうか」

「止めて下さい!!」


「そこら辺で止めてやれ」


声のする方を見ると真っ赤な髪の男が立っていた。


「何だよお前は!!」

「あ゙ぁ゙?」

「ひっ!!ごめんなさい!!」


そう言うと男たちは一目散に逃げていった。


「はっはっは、軟弱なやつらだ」

「あ、あの…ありがとうございます!!」

「あぁ、じゃあな。俺は急いでいる」


急いでいるその男に疑問を感じて綱吉は質問してみた。


「何かあるんですか?」

「連れを探している。」

「連れ…………なら俺についてきてください。多分その人に会えますよ。」

「あぁ?どうゆう事だ」

「勘です。その人は多分……いや、絶対俺の連れと一緒にいます。」


真っ赤な男は眉間にシワを寄せたが、ニコニコ笑う綱吉を見てニヤリと口をあげた。

一方綱吉と言えば、その笑みに我が家庭教師を思い出し、少し冷や汗をかいたとか。


「面白い、ついてってみるか。」

「あ、……えっと俺は沢田綱吉です。」

「俺はクロス・マリアンだ。」




********


「チッ……ダメツナめ。どこ行きやがった」

その頃、ボンゴレ10代目沢田綱吉の家庭教師でもあり恋人でもある凄腕ヒットマンのリボーンは脱走した綱吉を探していた。


「二度と脱走出来ねぇように縛り付けてやるか。」


恐ろしい事を考えてると、何処からか言い争っている声が聞こえる。


「さぁ、一緒に行こうぜ。」

「話してください!!僕が忙しいんです!!」

「まあまあ」


何やら真ん中の白いやつが絡まれてるみたいだった。


「チッ……おいテメーら。ここが何処だか分かってやってんのか?」

「あぁ?………お、お前は!?」

「もう一度言うぞ。ここはボンゴレの支配下だ。そんな中でこんな事をしてるのは見逃せねぇな。」

「ひぃ!!」

「散れ」

「は、はい!!」


そう言って男たちは一目散に逃げていった。


「チッ……雑魚が。……おい、お前大丈夫か?」

「は、はい。助けていただいてありがとうございます。」


白いそいつはペコリとお辞儀をした。


「お前見ねぇ顔だな。」

「あ、僕はイギリス人なんです。今日は用事があってイタリアに来てたんですけど…」


そう言いながら曇っていく顔を見て不思議と自分の生徒を思い出していた。


「どうした?」

「ある人を探してたんですが……道に迷ってしまって」


あははははと笑うそいつに銃口を向けたくなったリボーンだった。

だがそれと同時に、リボーンの携帯が震えた。
画面には沢田綱吉の文字


「ツナ、テメー……」

『あ、リボーン。今、アレン・ウォーカーって人と一緒に居るでしょ。その人連れてこの前行ったカフェまで来てね。よろしく!!』

「………」


握っていた携帯からミシリと音がした。


「あ、あの?どうかしましたか?」

「………お前名前は?」

「へっ?アレン・ウォーカーですけど……」

「(超直感か……)お前の探してるやつが見つかったぞ。ついてこい」

「えっ?どうゆう事ですか!?」


そう言うとリボーンはスタスタと歩いて行ってしまい、道に迷って何処に行けばいいか分からないアレンはそれについていくしかなかった。




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