短編2
□社長と秘書
1ページ/8ページ
それは、偶然だった。
五歳の時、俺は両親に捨てられ、十歳の時、中年の太った奴に買われた。
そいつが襲ってきたから、俺は逃げて、路地裏に来た。
歩いてる人々は俺を一瞬見て、見なかったかのように、また歩き出した。
大体、そんなもんだ。
声をかけて来る奴なんか居ない。
でも、彼奴は……
当時十歳の俺に当時十五歳彼奴は俺の姿を見るなり、慌てて声をかけてきた。
Σ!!大丈夫?怪我してるの?
………違う。
じゃあどうしたの?
……買った奴から逃げて来たんだ。
…………。君名前は?
………リボーン
リボーン、俺と暮らさないか?その……リボーンを買った人が嫌で逃げて来たんだろ?
………何で、見ず知らずの奴にそこまで、するんだ?あの糞デブみたいに襲うきか?それか俺を売るために……
違う!!
Σ!!
違うよ。俺はそんな事しない。今まで辛かったでしょ?誰もリボーンを守ってくれなかったでしょ?これからは俺がリボーンを守るから……だから俺について来て?
…………唯のお人好しか
……そうかもね。で、リボーン。どうする?
………お前にかけてみる。
.