短編

□6月と言えば…
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「あぁーーーー!!」

とある日の夜、ツナはカレンダーを見ながら叫んでいた。

「何だ?ウルセェぞ。」

赤ん坊に夜更かしは大敵だ。と言いながらリボーンはハンモックに飛び乗った。

「ごめん、リボーン。」

「いや…それよりどうした?」

ツナが叫んでいた理由を聞くと、呆れる返事が返ってきた。


「だって、もう6月だよ!!祝日が無い6月がやって来た!!最悪だーー!!」

「………このダメツナが!!何言うかと思ったらそんな事か!!」

「そんな事じゃないよー!!だって7月まで土日以外の休みないんだよ!!」

そう言いながら、ツナは溜め息ついて、ベッドに横になった。

「タクッ………ダメツナが…」

「うぅ…6月はいい事ないょ〜」

そう言ったツナに、リボーンが何を思い付いたか、ベッドに近寄っていった。

「ツナ、6月にもいい事はあるぞ。」

「えぇ〜……ないよ。」

ツナは考えてみたが、一向に見つからない。

「しょうがねぇな。ツナ、お前幸せになりたいか?」

「幸せ?出来ればなりたいけど。」

ツナがそう言うとリボーンはニヤリッと笑っている。

「じゃあ、俺が幸せにしてやるよ。」

「えっ?どうやって………ん!!」

するといきなりリボーンがツナの唇をふさいだ。
もちろん自分の唇でだが……

「んん……、ふっ、……っ………ん…ぷはぁ!!、、リボーン!!いきなり何すんだよ!!」

「ツナ、6月の花嫁は幸せになれるんだぞ。」

「えっ?へぇ…そうなんだ…。で、今のと何が関係してるの?」

ツナの鈍感ぶりに、リボーンさ深い溜め息をついた。

「鈍いやつだな。だから、俺様がお前を花嫁にしてやるって言ってんだよ。」

「へぇ〜そうなんだ。…………って、えぇ!!何言ってんのリボーン!!」

言葉の意味を理解したツナは顔を真っ赤にして、リボーンに抗議した。

「照れんなよ。キスまでした仲だろ。一生幸せにしてやるからな。」

「嘘ーーーーーー!!」



こうして、ツナの中の6月が嫌な月ではなく、幸せな月に変わったとか…。


将来どうなっているかは、二人しか知らない。




END
 

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