05/07の日記

20:31
「拝啓 ケンイチさま」
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あなたに恋をしてから3年目の春が過ぎました。

最初の春はとにかく楽しくて、貴方を知るのが嬉しくて、まっすぐに貴方に堕ちていきました。
次の春に貴方が誰かのものになってしまったのを知って、寂しくて悲しくて。それでも貴方が幸せなら、貴方が俳優として伸びていくのならと信じていました。
三度目の春に貴方はとうとうあの人のところへ行ってしまった。

貴方のまっすぐなところが好きでした。
まっすぐに役に打ち込んで、撮影が終わるまでその役に入り込んでしまう。そして役と素の自分がわからなくなってしまう、そんな貴方の不器用さが大好きでした。

だから雑誌の記事を見るのも好きでした。
貴方が今どんな役にどんな気持ちで向かって、悩み苦しんでいるのかが、インタビューの端々に生の貴方を感じられたから。

私が貴方から聞いて一番悲しかったのは
「役者だけでなく他のこともしたい」といったようなことを言っていたことです。

私は少なくとも今は貴方にはがむしゃらに役者であって欲しい、役者バカであって欲しいと思っていました。
役者だけでなく他にも・・なんて思うのは、役者としてやりきった人が、もしくは役者で確立できなかった人が言う言葉だと思っていたので、正直とてもショックでした。

あなたの生き方を否定するつもりはないです。
ただあなたにあなたの理想を求めていたのでしょうね。

最後にもう一言 言わせてください。
あなたはわたしたちの事を「お客さん」と言いますが、ファンはお客さん以上のものだと自負しています。
あなたの映画を見るために何度も何度も足を運ぶのは、映画が面白いだけでなく、スクリーンの中のあなたに逢いたいからなんですよ。忘れないで下さい。

お客さんであったなら・・映画が面白くなければ何度も見に行くことはないのですよ。

これからはあなたが言う「お客さん」としてあなたの作品を厳しく見て行きたいと思います。

あなたの役者としての成長をこれからも楽しみにしています。

どうかいい役者さんになってください。



ケンイチくん。あなたに恋をして、とても私は幸せでした。
ありがとう。

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