短編

□今想いを貴方に伝えにいきます
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私は今携帯電話の画面とにらめっこをしているのです。
何故にらめっこしているのかは、この携帯電話の画面……、いや、メールの送信をためらっているから。




実は私、人生初の告白をしようと思ってメールを打ち込み送信しようとしているのです。
しかし、一つの疑問が頭を過る。
果たしてメールで告白は如何なものかと。

本当に伝わるんでしょうか?
だって、いくら面と向かって言えないからってボタン一つで伝えてしまう想いは何だか安っぽく感じてしまうのです。

かといって面と向かっては無理だなぁ。
でもメールも気持ちがこもってないように読めるしなぁ。




「よし、ここは当たって砕けろだ!」




今からこの想い貴方に伝えにいきます。










「デ、デデデデデ……デイダラ君、好きです!」

「知ってるぜ、うん」

「え、何で?」

「お前、何通もメール寄越しただろ」

「え、えぇ!?ちょっと待って今送信履歴見るから!……嘘、本当だ……。死にたい」

「アハハハ、バカだな。でも直接言ってくれてオイラとても嬉しかったぞ!」



やっぱりメールより直接言って良かったなぁ。
デイダラ君の笑顔が見れたし。


結果オーライだね!

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