短編
□ごめん、何て言った?
1ページ/1ページ
「ねーサクラ……」
「何よ、名無しさん」
私の親友、名無しさんは真剣な顔をし牛乳パックを見つめる。
何か悩み事があるのかしら?
「あのさ、凄く言いづらいんだけどね?」
「もう、だから何よ。言いづらい事って」
「んー……あのね……」
牛乳パックから視線を反らさずに、吃る。
正直焦らされるのは好きじゃない私は、内心ソワソワして仕方ない。
あっ、もしかして……
「……サスケ君を好きになっちゃったとかないわよね?」
まさかとは思うけど、聞いてみる。
すると名無しさんは目を見開いた。
もしかして、ビンゴ?
「違う、違う!誰があんなカッコつけ好きになるもんか!!」
首が取れるんじゃないかと言うくらい首を横に振り否定する。
「じゃぁ、何よ?」
「う、うん……あのさ……」
「アイスミルクって氷入っているの?」
は?
「ごめん、何て言った?」
さっきのは私の聞き間違えよね。
そうよ、そうだわ。
「だから、アイスミルクに氷入ってるか聞いたの!」
「入ってるわけないでしょうが!アイスって言うのは冷たいでもあるの!わかった!?」
あぁ、この子馬鹿だわ
でもお陰で一緒にいても飽きないの
End