短編
□日和様からカカシ夢
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何もできないから、じゃない。
「何もしないで、ここにいるよ」
することが許されないから、じゃないの。
「あんたの三歩後ろに立って、ずっとあんたの背中を見ててあげる」
私は傍観者で、あんたの親友。
「あんたが立ち上がって歩き出すまで」
何があんたにとって最善なのか。
「不格好でも無様でもどれだけ愚鈍でも」
何をすればいいのか、これでもちゃんとわかっているの。
「ここで待っていてあげる」
親友をなめないでよ。
「……まいったなぁ」
ガシガシと頭を掻くヤツは、先ほどよりは少しばかり明るい調子を取り戻して立ち上がった。それでもこちらを振り返ることはなく歩き出す気配も微塵もなく、しかしはたけカカシの背中は私の何倍も広く大きかった。
「それじゃあ俺、動かないわけにはいかないでしょーよ」
ああ言い忘れてたけど好きだよ
(背中はさすれなくても、押すことができるわ)
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あとがき
そんなわけで、拙いものではありますが、受験でお忙しい明さま、毎日隣で鬱陶しい絹たんに捧げます。
あれ、頼まれてたのってヒナタだっけ?ま、いいやヒナタはお正月に!
もうなんかそんな感じ。
日和 拝