君と僕らのSchool Life
□Which like?
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「かっちゃん、それ絶対に変だって!」
「変人に変って言われてもねぇ〜?」
部活に行くと、イチと拓哉が何か言い争ってた。
何が“変”なんだろう…。
「だいたい、皆も何でそっちがいいの?絶対、コレの方が美味しいのに」
「バカにしかわからない美味しさなんじゃない?」
「バカじゃないもん!!」
そう言って頬を膨らます拓哉の姿はバカっぽいと言うか、子供っぽいと言うか…。
いや、それよりも――
「…ねぇ、裕馬。あの二人何で喧嘩してるの?」
さっきからすごく気になっていた事を道場の隅にいる裕馬に訊ねてみた。
「なんか“たけのこの里”と“きのこの山”どっちが美味しいかって理由で言い争ってるみたいですよ」
「…は?」
…たけのこの里と、
きのこの山…?
「そんなの、どっちでも良いじゃんね〜」
そう言ったのは床に寝そべって“ポッキー”を頬張ってる優貴だ。
…確かに、どっちでも良いと思う。
「「良いわけないッ!!」」
私たちの会話が聞こえたのか、今まで言い争ってた二人が物凄い剣幕でこちらを睨んできた。
「…じゃあ、臨ちゃんはどっち派?もちろん、きのこの山だよね!」
「わ、私!?」
「ちょっと、ちょっと。臨をバカの部類に入れないでよ」
「だから、バカじゃないってば!!」
Which like?
「…どっも好きって選択肢は…」
「「なし」」
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