君と僕らのSchool Life
□百足行進曲
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久しぶりに胴着を着た。たぶん、2週間ぶりぐらいだろう。
珍しい事に、今日の部活は野球でもバレーでもバドミントンでもなく、剣道をするつもりらしい。
いや、それが当たり前なのだが…。
「ねぇねぇ、花代ちゃん」
ふと隣にいた円香が困ったような顔で花代に話しかけてきた。
「どしたの?」
「なんか……背中チクチクするんだけど…」
背中がチクチク?汗疹でもできたんじゃない?
花代がそう言うが、円香はそれはないと首を振る。
「しかもね、なんかチクチクするとこが移動するんだって」
「えー?何よそれ」
「アタシだって、分かんないわよぉ!」
「一回、更衣室に行って胴着脱いでみたら?」
「えっ!?花代ちゃんったら真っ昼間に脱げと!?きゃーっ、大胆!!」
とりあえず、頭を叩いておいた。
「むーっ…冗談なのに」
「ハイハイ。わかったから行ってきな」
花代がさっさと行くように促すと、円香は渋々更衣室へと向かった。
――…数分後、円香の甲高い悲鳴が武道場に響き渡った。
百足行進曲
私の先輩が実際に体験した話です。
百足で体を這うなんて、恐ろしい…ッ!!