コードギアス:短編
□衣替え
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「寒い……」
秋が始まり、それも中旬に近付いたある日の朝。朝日が差し込むベッドの上、あられもない姿の女がぽつりと呟いた言葉を、ルルーシュは聞き逃さなかった。
「寒いと言うぐらいなら、キチンとした格好で寝ればいいだろう」
彼女の言葉を軽くあしらったルルーシュは、しっかりと長袖シャツを着込んでいる。いち早く気温の変化を予感し、いつの間にか衣替えを始めていたのだ。だがC.C.はそれが気に食わないようで、お気に入りのチーズくん人形を胸に抱いて唇を尖らせた。