コードギアス:短編
□拍手まとめ
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――いつもと変わらない朝。
小鳥のさえずりが聞こえてくると同時に、少しだけの違和感。
「ん……」
顔にふわふわとしたものが当たってくすぐったく感じる。しかしそれでも眠気が勝っていた為、無視して睡眠を続行。
だが、それは執拗に俺の顔を襲ってくる。いい加減しつこいと思うのだが、どうだろう。俺の考えは間違っているのだろうか。
ふわり、ふわり。
まだ顔を右往左往する何か。どうせあの女が、猫じゃらしか何かを持って俺をからかっているに違いない――そう思い、他人様の顔の上で好き勝手に走り回るソレを、思い切り叩き落とした。
返ってきた反応は、意外なものである。
「い、痛いっ!」
声は間違いなくあの女のもの。しかし……痛い? 俺が叩いたのは猫じゃらしではなくあいつの指か?
もしそうだったらどうしよう、と内心ビクビクしながら目を開けた。
だけど待っていたのは、予想外な光景。
――いつもと変わらない朝。
まず視界に入ったのは、白い耳と尻尾を生やしたC.C.だった。