コードギアス:短編
□拍手まとめ
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ベッドの上。何故か正座をして向き合っている俺とC.C.。
じっと見つめれば、見つめ返してくる白猫につい溜め息が漏れた。
「はあ……では、一応説明してもらおう。……その耳と尻尾は、一体何だ?」
「実は……私にもよく分からないんだ」
ふわふわ、ゆらゆら。
触り心地が良さそうな白い尻尾が、C.C.の背後で揺れている。
俺が先ほど叩き落としたのは、これらしい。そりゃ痛いはずだ。何と言っても、体の一部なのだから。
「朝起きたら、生えてた」
「生えてた……?」
「本当だぞ? 現代風に言うならマジだぞ?」
「何で二回も言うんだ。と言うか、わざわざ現代風に直す必要性が見られないんだが」
「気分的な問題だ」
……案外、こいつが猫ってのはピッタリなのかもしれない。風のように掴み所がない所とか、気分屋な所も含めて。
体も小さくなって、更に猫っぽいと――うん? あれ? あれあれあれ?
「……し、C.C.?」
「そんな『何こいつ、超痛い奴じゃん』みたいな目でこっちを見るな。私だって参ってるんだから……」
「違う。そうじゃない。……お前、なんか小さくなってないか? ほら、全体的に」