過去拍手文
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今日はすごく寒い。
『もう冬かぁ・・・』
こんなに寒くなるなら
上着もってくればよかった。
寒い。
私は今、敬浩と会う為に約束の待ち合わせ場所で待ってる。
約束の時間はもう40分も過ぎていた。
仕事が長引いてるのかな。
でももう待つのは慣れたの。
忙しいのはわかってるから。
『ごめんっ!!!遅くなった!』
後ろから息を切らした声がした。
愛しい人の声が。
『ううん、大丈夫よ』
振り返ってほほ笑む
敬『本当にごめん。寒かったでしょ?こんな格好だし』
そういってコートを私にかける
『えっでも敬浩が寒くなっちゃうし!』
敬『俺は大丈夫。ほら、こうすれば』
そういって手をつなぐ。
敬『うわっっ!冷た!!
まじでごめん』
両手でふわっと私を包み込む。
『ちょっ!!みんな見てるよ////』
敬『い〜の!』
私は世界で一番幸せだと錯覚してしまう。
敬『じゃあどっかあったかい場所いこうか』
そういって離れて
でもしっかり私の手を握って
歩き出す
あなたのことなら何時間でも待てるよ。
どんな寒い夜でも。
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