過去拍手文

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『今日は何の日〜?』






朝、寝てる敬浩の耳元で歌う








敬「う〜〜〜ん……」






疲れてるのか、なかなか起きないけれど


私はあきらめないよっっ←










『今日は何の日〜〜?』









敬「ん……?」







やっと重い目を開けて、私に気づくと




ふわっと笑って

敬「おはよう」




と囁く。






今日も可愛いですな…








『おはよう!

聞こえてたっ?私の歌♪』





これでもかってくらいキラキラした表情で見つめてみたけど




敬浩は目をこすりながら



敬「ん〜ん。何?」




なんて言う。







『え〜〜〜!?今日は何の日〜?って話。』









敬「……???


何の日?」






そんな可愛く聞き返されても…








『え〜〜〜〜…』






ホワイトデーでしょ!!?






ほっぺを膨らまして不満そうにする私の頭を撫でて




敬浩は起き上がると顔を洗いに行った










あんなに頑張ったのに〜バレンタイン…






とかいってねだる私も私だけど





敬浩だってバレンタインにはすんご〜〜いねだってきたんだから。









敬「ご飯は〜?」






リビングからそう聞こえて、私は返事をしながらそっちへ向かった。



















敬「じゃあ、行ってくるね。」






『はぁい』






玄関まで送りに行くと、







敬「あ、そだそだ忘れ物!」






と言ってこっちを向いた。






やった♪
プレゼント!?←











ちゅっ











『!?』







え〜これかぁ←(コラ)







敬「いい子にしててな」









『ん〜…敬浩次第かなっ』







敬「ははっ!なんだそれ」









そういって家を出ていく。









今日も一日何してようかなぁ〜










そんなことを考えながら






掃除を始めた。









ピンポーン








するとインターホンの音と宅急便でーすと威勢のいい声









ハンコ片手に玄関に向かう







敬浩なんか買ったのかな…?







ガチャっとドアを開けると






『へ!?』









目に飛び込んできたのは






無数の真っ赤な薔薇…









宅急便のお兄さんの顔が見えないんですけどっっ








『あの・・・?それほんとにうちですか?』







唖然としてるとお兄さんは

はいっっと答えて笑顔で帰って行った。








やっとの思いでリビングにそれを運んで




まじまじと伝票を見ると…







送り主は田崎敬浩。







『まじで!?』







ん?








どうやら中にメッセージカードもある…









“ハッピーホワイトデー!

いつか薔薇風呂入りたいっていったろ?


今日は早く帰るから待っててな。”















えぇ〜〜〜〜〜!?








『そんなの冗談に決まってんじゃ〜ん!!』








そんなこと叫びながらも




笑みがこぼれる。














薔薇の匂いが部屋中を支配している中、





私は敬浩にメールを入れた










“ありがたくひとりで入らせていただきま〜〜す!”










な〜んてね。













あぁ早く夜になりますように!














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