短い歌をうたう。

□終演からの始まり
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彼に会う度に乱暴に扱われる…


でも、また会いに行ってしまう。









「祐!今日、俺んち来い」


彼と会うときは、彼からの一方的なお誘いのみだった



俺から、
『会いたい』や『俺の家に来て』なんて言った事が無かった…




何故かと言うと、




答えは簡単



恋人では無いから。







簡単に言えば、友だち以上恋人未満の体だけの割り切った関係。



否、少し違うな…


賢とは、友だちじゃなかった。




「嫌だ。」



俺は、賢の誘いを一言で断り教室から出て屋上に逃げた。


直ぐにバレる場所なのに屋上を選んでしまうのが自分でも嫌になる



だって、追いかけて来て欲しいみたいだから。



そんなつもりは、無いのにな…



早足で、廊下を歩き途中から走って屋上に飛び出した。


抜ける様な青空が、俺を迎えてくれる。


俺は、大きく深呼吸をして青空を見つめた。





事の始まりは、いったいなんだったんだろ…










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