短い歌をうたう。
□追う瞳
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お前の入学式の日、俺は見つけたんだ――
お前の事を…
俺だって、最初は馬鹿らしいって思ってたよ。
だって、俺は学校中の噂になるぐらい軽い遊び人。
誰彼構わず足を開いてた。
別に、気楽だし不満も無いし気持ち良いし悪いことは無かった。
だから、お前を見つけた時も暇つぶしがてらにからかおうって思って声かけたんだ…
「いつも、俺の事見てるよな?」
ニヤリと笑いって…
なんか、いつも俺の事を見ている後輩くんがいたからツマミ食いも楽しいかななんて思って軽い気持ちで…
いつも通りに、俺を抱いてくれる相手と自分の部屋に招き入れて二人して裸になればヤル事は一つだけ。
何にも変わらない日常…
でも、いつもと違うのは目の前の男は純情そうな顔を真っ赤に染めて落ち着かないらしくオロオロしがら変に動いている。
『お前は、動物園のゴリラか?』
なんて、聞いてみても俺の言葉は右から左…
あんまりにも、テンパり過ぎて聞こえて無いみたいだった。
それが、凄くおかしくて今から熱をぶつけあうベットにダイブして腹抱えて笑った。