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ぽっと浮かんだヒトコマフタコマを書き留めています。CP雑食/時系列バラバラ/市丸多め
◆藍市/居場所 

確認も無しに執務室を覗いた途端に鼻をくすぐる甘ったるい香りに、ボクは扉を開けたことを後悔した。「早かったね」「市丸隊長も如何ですか?」「用事て…」目に入る五番の副官章が憎たらしい。それはこないだまでボクのもんやったのに。「おおきに」首を横に振る。かいらし桃、握りつぶしてやろか。

2011/08/17(Wed) 20:04 

◆市+吉?/浮気 

ボクの部屋で待っとき。――呼びつけておいて、その部屋の主は留守だった。夜更けに戻った彼からは、嗅ぎ慣れぬ白檀の香り。でも僕は、この香りを、知っている。気にせぬ素振りで酌をするも、思い出したくない、とひどく耳鳴りがした。

2010/07/10(Sat) 00:51 

◆藍市/噛み癖 

痕は付けるなといつも言うのに、一向に直る気配はない。皮膚に歯が食い込む痛みに眉を寄せつつ美味しいかと尋ねると、顔を上げた市丸は濡れた唇を舐めながら満足げに目で笑って見せた。

2010/05/10(Mon) 00:32 

◆夜←砕/恋のよう 

しなやかに、これ以上なく美しい仕草で手が動く。指が動く。見惚れる私の短く切ったばかりの髪を、彼女が撫でたと脳が認識した途端、よろこびと愛おしさにうち震える心と体は、自分のものでないように熱い。

2010/05/08(Sat) 19:30 

◆市吉市/確信犯 

骨ばった指が触れるのを躊躇うと、市丸は寂しげに目を臥せる。一瞬のそれに気が付いてしまう優秀な部下は、ゆるく手を引かれねだられると 彼を抱きしめるしかないのだ。

2010/04/20(Tue) 00:41 

◆藍市/うそつきのざれごと 

「隊長が死ね、言うたら、ボク言うこと聞きますよ」「嘘ばかり」「なんやったら今、首絞めはったらええ」「嫌だよ、勿体ない。僕はお前のことが好きだからね」「ふ、はは。嘘ばあっかり」「愛してると言ったら?」「もっかい、ボクの目ェ見て言うてください」

2010/04/20(Tue) 00:34 

◆市丸と他/「花見よ!」 

突然現れた幼馴染みの笑顔に嫌だという言葉は喉元に押し留められ、側にいた部下を巻き添えに十番隊舎へ向かう。既に集まっていた五番隊長に二人の金髪を指して両手に華だとひやかされた。「ボクには桜よりきれいですわ」何言ってんのよ、と嬉しそうに腕を叩くのがひとり、険しい顔で照れ隠ししているのがひとり。

2010/04/20(Tue) 00:33 

◆市吉/仲直りの提案 

耳鳴りがしそうな数秒の沈黙。観念したように溜め息を吐いて目を逸らす。「お腹空いたわ。…ついといで」 どうやら今日は僕の勝ちのようだ。(どちらも大人げない)

2009/12/21(Mon) 19:28 

◆藍+市/筆 

薄青い目が、白い紙に墨色が滑らかに連ねられてゆくのを珍しく熱心に見つめている。彼の視線を感じ穂先を払う手元が僅かに狂ったのは、きっと僕しか気付かない。

2009/12/05(Sat) 23:18 

◆旧五番 市→吉/赤いのは嫌 

賢いし、気が利いて働くし、負けん気も強い、見目も悪くない。なによりボクには従順で可愛らしい。猫背が治れば、文句なし。あの金色が欲しいと強請ることに決めた。

2009/11/29(Sun) 06:18 

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