under

□熟華想 4
2ページ/2ページ












反論も、弁解も、最初から聞く気はないんだ。

いつも、そう。



「坊ちゃんと劉様にお出ししたら、すぐに変わりの紅茶をお持ちいたします」

「……」








また、何も言えなかった。


どうして、あんな事するの?

どうして、そんな顔するの?


ずるい。ずるい、いつも。

気まぐれに触れて、惑わして。
いつも、その瞳で、私を呑み込むんだ。



また、きっと今日も。









彼の夢から覚められない。




 
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ