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「何をしているのだタコヘッド…」

「ぜってー来るって」

今日のバトルフィールドは室内だ、今ボク達は廊下にいる。
そこには既にヴァリアーが勝負はまだかと待ち構えていた。しかし暫くたっても獄寺は姿を表さない、綱吉達の顔に焦りが見え始めた。

『新技が完成しないとこのままこねーってわけ?』

「そうなるだろうな」

山本の左肩に座っているリボーンはいつもと変わらない様子で答えた。だが新技が完成したとしても勝てると断言はできない。

『相手はベルか、まだ獄寺にはキツイかな』

「あれー雪兎はどっちの応援すんの?」

向かい側にいるベルは待ちくたびれたのか暇そうだった。

「応援?何をいうか!雪兎はタコヘッドの方に決まっているだろう!」

「しししっ」

了平の言葉を聞いたベルは反論はしなかった。しかし自慢げに笑っていた。
それが気に入らなかったのか了平はボクの方を向き拳を握る。

「雪兎からも言ってやらんか!」

『…いや、その、』

「焦れったいぞ!はっきり言わんか!」

「まぁまぁ、此処にいるからいーじゃないっスか」

な!と山本はボクに合図したのでボクも小さく頷いた。勢いに気圧されたボクに山本が助け舟を出してくれた。

「そう言えば雪兎君ってヴァリアーと知り合いだったんだね…」

『えっと何てゆーか!お仕事一緒にしたのはベルだけなわけでして、そんな関わりは…あの、えっと…』

急に落ち込んでしまった綱吉に驚いて訳がわからずボクは弁解らしきものをした。しかし何を言ったらいいのか、伝えることが分からなくなって言葉を濁した。

「スクアーロって人の時も…」

『いや、アイツはただイタリアにいた時に偶然合ったわけでして』

「随分仲良いんだね…ベルって人もスクアーロって人とも」

『そ、そういうわけじゃ!な、何が言いたいんだ綱吉君!?』

「ツナいい加減にしろ」

リボーンの一言で綱吉は黙ってしまった。綱吉はボクと目を合わせてはくれない、山本も困ったようにボクを見ていた。
ボクがいったい何をしたと言うのだろうか。考えても考えても答えは見つからなかった。

「あの時計の針が11時をさした時点で獄寺隼人を失格とし、ベルフェゴールの不戦勝とします」

チェルベッロが教室にある時計を確認しながら宣告を下した。11時まであと数分しかない。
緊張感が漂う中、静かになった校舎に時計の針の音が響き渡る。

あと一分…あと30秒…時間は刻々と迫る。

だが爆発と共に時計は壊れた。

「おまたせしました10代目、獄寺隼人いけます‥!!」

チェーンで繋がれたリングを揺らし獄寺隼人が現れた。


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