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爆発と突風によるリングの奪い合いという校舎破壊。雲雀が見たらなんていうだろうか。
そんな心配はよそに勝負は一層激しさを増していった。

「気流の流れを読むなんて…そんなこと…」

モニター越しでみるベルに誰もが驚いている中ボクはただ平然とみていた。
ベルのナイフは獄寺に反撃の隙を与えない。
彼の戦略は誰もが認めるほどのものであり素晴らしいものだ。

「うしししししし!!あぁあ"〜っ」

爆発音とともにベルの笑い声が聞こえてきた。
そこには血を流し雄叫びを上げるベルの姿があった。

「流しちゃったよ王族の血を〜!!あ"はあ"ぁ〜ドクドクが止まんないよ」

モニター越しでみるベルの顔はいつも以上に楽しげに見えてしまった。キレたベルを見るのは初めてだが予想以上の姿にほんの少しだけボクも楽しくなった。
きっとそんなことを口にだしたら綱吉達から冷たい目で見られるだろう。

それでもボクは…。






結局勝負はベルの勝ちとなった。
まぁ、ベルの勝ちというよりは負けを認めない王子の本能の勝利といったところ。そして時間切れ。

「う"お"ぉい笑える結末だったなぁ、これでいよいよ貴様らの命は風前の灯火だぁ」

スクアーロの挑発に了平は悔しそうな顔をした。明日の明晩の勝負は雨の守護者。いったいどうなることだろうか。
ボクはゴーラ・モスカに抱えられたベルの方をみて小さく溜め息をついた。怪我は酷いものの大丈夫のようだ。

「この時を待っていたぜぇ、やっとかっさばけるぜぇ」

スクアーロの余裕な表情、しかし山本は気にしていないようで笑みを浮かべていた。それ程余裕があるようだ。

「失礼する!」

するとレヴィの雷撃隊の男が現れた。その男によると校内に見張りとして配置されていた雷撃隊が侵入者にやられたという。報告を受けたレヴィの目がつり上がる。

「ぐあぁっ!!」

悲痛の声があがると同時に黒服の男がとばされた。そのあと早足でやってきたもうひとりの人物はトンファーを構え周りを見渡した。

「僕の学校で何してんの?」

立っていたのは風紀委員長、雲雀恭弥だった。


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