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その頃、兄弟よりも先に並盛中へとたどり着いた綱吉達。互いに守護者同士睨み合いが勃発していた。
嵐 晴 雨 霧 雲 雷 が揃いヴァリアー側も揃った。
「これで到着していないのは沢田氏側の雪の守護者だけです」
ヴァリアー側の生き残っている雪の守護者は既に来ている。チェルベッロが時計を見て告げると、先程まで不機嫌丸出しだった雲雀がピクリと反応した。
「…雪、優羽がくるのかい?」
「命ある全ての守護者に招集をかけてあります」
獄寺は少し考えたあと気まずそうに口を開いた。
「優羽の奴、牢獄にいるんスよね?」
「確かに…それに勝負の時突然現れて…」
「牢獄?何故優羽が牢獄にいるんだ?」
了平が綱吉に歩み寄るが綱吉は慌てて何でもないと首をふる。
「優羽様は骸様と同じで特別…」
「ねぇ…群れないでくれる?」
また不機嫌になった雲雀がトンファーをちらつかせたがクロームは無表情のままだ。
「…優羽様悲しそうだった」
「悲しそうってどういうこと。君は優羽の何だっていうんだい?知った口をたたくな」
『只今参りましたボンゴレ10代目候補沢田綱吉とその他皆さん』
皆の視線は赤と青のふたり組に移る。そこには兄弟がいた。
「雪兎君と優羽さんだよね…?」
『何で疑問系?』
青いパーカーの少年が不思議そうに笑うと獄寺はイラついたように赤いパーカーの少年の前に立つ。
「雪兎ってめぇおせぇんだよ!10代目を待たせるなんてふざけてんのか!!」
『ベル相手によく頑張ったね。結果は負けだけど』
「んだと!?」
『綱吉のためにも命は大切にしなよ?早死にしないように考えてね』
「!!?」
『ストップ!もーいいじゃん』
青いパーカーの少年はふたりの間に割って入り込むと苦笑した。
獄寺は何が何だかわからないと言った様子。クロームはスタスタと歩き赤い少年の横へと移動した。
「優羽様…骸様に呼びかけても返事がないの…」
『大丈夫アイツなら気にすることはないよ』
「え!?ちょ、ええぇぇ!?どっちがどっちだかわからないよ!」
綱吉が慌てると同時に優羽は「あっ眼鏡忘れた」と短く呟いた。
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