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『(…ここはどこ…)』

そう。これはまだ僕たち兄弟が離れていない日の出来事だった。

僕らの悲劇だった。




『綱吉〜このガキなんとかしろ!』

現在、沢田家を訪れていた雪兎が頭を抱えてうなだれている。

綱吉の部屋ではランボが「あめ玉くれよ〜」と泣きわめいていた。

雪兎の頬にはパイナップル味のキャンデーが存在しているが手持ちはもうない。

「アホ牛!静かにしねーと果たすぞ!」

獄寺はご機嫌斜、手にはダイナマイトが握られている。子供が相手だが容赦はしない。

「まーまー、落ち着けって」

それを宥めるのは山本武。だが獄寺はよりいっそう眉を寄せしかめっ面をした。

『雪兎そんなのにかまってたら拉致があかないよ』

「優羽さん何気に扱い酷い…」

ベットの上に座っている優羽は爽やかな笑顔を綱吉に送っていた。
全く困った様子などない。
僕には関係ない、そういった感じだ。

綱吉は頭を抱えたあとランボに近寄り説得をこころみたが、余計に泣き叫ぶ。

ついにランボが取り出したのはバズーカだ。

『何そのおもちゃ?』

「ダメだ雪兎君!!近づいちゃ…っ!」

雪兎は興味津々でランボのバズーカを見に近寄った。優羽はとっさに雪兎の腕を引いたが間に合わず爆発が起こった。

一同が唖然とする中、煙が立ち込める。

「おい…あいつら…」

獄寺が呟きが部屋に響いたと同時に煙が晴れる。そして現れたのは

『『………』』

虚ろな目をした小さな少年だった


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