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「成功した、おまえらを今からテストをする」

ファミリーの研究者に言われたのがそれだった。
まだ研究途中らしいが僕ら兄弟はもともと高い戦闘能力を持ち合わせていたらしく実戦で早くも使われた。

どこのファミリーなのかもわからない大人達を殺した。
まだまだ幼かった僕らは思考回路が回らないため何をしたらいいのかわからなかった。

ただ目の前の大人を殺す

何人殺したのかもうわからない、何十人、何百人…。1つのファミリーを潰したこともあった。

そんなある日僕らは行動に出た。

『ねぇ雪兎、僕らそろそろ』

『優羽もそう思った?ボクもだ』

僕らのファミリーを潰してしまおう。

見張りの警備員も記録をとっていた研究者もすべて動かない屍にしていった。

「ひっ!!おまえら何してるのかわかってるのか!!?」

そう言われたけどふたりして笑った。

『『ゲームだよ』』








「「……」」

『でもボクらが研究室に戻ってきた時には屍しかなかった、やっとわかったのが骸がすべて殺ったってこと』

…ーーボクらが殺るつもりだったけど。

沢田とリボーンは悪寒を感じた。目の前にいるふたりの少年は笑顔の中に冷たい過去をもっていたこと、そして何らかの能力を持ち合わせていること。

『でも骸達は先にどこかへ行ってしまったみたいだから会えなかったけどね』

優羽は倒れている骸に目をやり微笑む。

「オレらに居場所ができたんだ!それをおめーらに壊されてたまっかよ!!」

やっと、やっと優羽と雪兎と会えた、みんなが揃った。犬は沢田を睨みつけながら叫ぶ。
でも沢田は犬から目をそらすことはしなかった。

「でも…オレだって…仲間が傷つくのを黙って見てられない」

『『……』』

「そこがオレの居場所だから」

…じゃあボクらはなに?

雪兎は目を伏せて拳を握りしめる。

居場所をかけ、仲間を守るための闘い。なのにただ傍観して何も関係ないとズルいことをしたボクらは何だ?

骸達についていく、二度と裏切らないとまで誓いを立てたのに彼らを…綱吉を気にかけ挙げ句の果てには何も決めれず、何も捨てられないまま。

中途半端

『(…ごめん最低だ)』

言葉に出したくても出ては来なかった。不甲斐ない自分に腹が立つ、なんだか目の奥が熱い。

ガッ!

『『!!』』

「な!!?」

気がつけば骸達の首には鈍く光る鎖のついた首輪。

『…復讐者』

マフィア界の掟の番人、法で裁けない者を裁く者達。このままでは骸達がつれて行かれてしまう。
雪兎は彼らを止めようと攻撃体制に入るが

ーードクン

『!!』

「雪兎君!?」

地に膝をつき服をつかみ胸の痛みをおさえる。
視界がかすれブレが生じるなか考えられることはひとつしかなかった。

兄がボクに刹那道をつかったんだ。


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