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『復讐者、僕はその罪人に手を貸し彼らとともに同士を殺した者だ。貴様らの罪人リストに乗っているのだろう?名は珀槻優羽、そしてmarionetteと名乗る者だ』

「「「!!?」」」

優羽の言葉誰もが驚愕する。雪兎は悔しそうに唇を噛み締めた。

「marionette…って…?」

沢田が疑問に思うのも当然だ。

「…"旋律の操り人形"とも呼ばれ誰からも恐れられている二人組の殺し屋だぞ、闘い方も殺し方も不明、消息もわからない秘密主義…。まさか優羽と雪兎だったとはな…」

リボーンが優羽を見れば優羽は『説明ありがと』とにっこり笑う。しかし笑みは直ぐにきえ優羽の首に鈍く光る鎖と首輪が見える。

『優羽…っ!!くそっ!ボクもつれていけ!』

雪兎が叫べば復讐者は地に膝をついている雪兎に首輪をはめようとする。しかし一瞬で復讐者の首が血しぶきを上げながら吹き飛び破裂した。

「…っ!!?」

沢田は後ずさり恐怖で体が動かなくなった。目の前で首をなくした死体がゆっくり倒れる。

「ひぃ…っなんだ、なんだ…なんだよこれっ…!!?」

だがリボーンが沢田の頭を叩けばハッと我に返り首もあり生きていることに気づく。

「えっ!?い、いま…っ!!」

「幻覚だぞ…かなり強い、骸が使ってたのよりヤバいやつだ…」

首輪をつけようとしていた復讐者はそれをやめ後ずさる。優羽はただにっこり笑っていた。

『雪兎に手を出してみろ。そのときは復讐者もろとも皆殺しだ』

いつだって殺せるとでも言うように、そして伝わるように口元に弧を描く。

『い…っいやだ!優羽!ボクも行く!』

雪兎は動かない体で必死に訴える。近づきたくても近づけない、手を伸ばすこともできない。
優羽は悲しそうに顔を歪まし微笑み続ける。

『リボーン』

「何だ?」

『雲雀君に伝えてよ、ごめんって』

「バカ、戻って自分で伝えろ」

『…そうだね、君の言う通りだ』

リボーンは深く帽子を被ったため表情はわからなかった。

『綱吉』

「!!」

初めて名を呼ばれたことに驚いた沢田は…綱吉は優羽と目を合わせる。

『少しの間雪兎を頼むね、すぐ…戻ってくるから』

優しく微笑んだ優羽の体は鎖により引きずられていく。骸達の体も同様に引きずられる。

『いやだ!いやだいやだ!!…ひとりにしないで!!ボクをひとりにしないでよ優羽っ…!!!』

もうひとりぼっちなんか…

悲痛な声が空間に響きわたるが何もかわりはしない。


おいてかないで

ひとりにしないで

ひとりになんか…っ!!


『…っ!!嫌だああああああああ!!』


こんなことになるなんて

ボクはこんなことを望んでいたんじゃない

そして暗闇にボクのすべてが奪われてしまった。



記憶はそこで…途切れた


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