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そこにはパオパオ老師ではなく優羽のコスプレをしたリボーンがいた。

「リボーン!?しかも似てないし!!てかなんでお兄さん信じちゃってんのー!?」

「な、なんで優羽が!!?しかもてめー小さくなってねーか!?」

「ここにも信じてる人いたーー!!」

気がつけば目の前には了平の拳。雪兎は慌ててしゃがみ右足で了平の足を蹴りバランスを崩させるが

「あまーい!!」

了平のパンチは続く。流石にくらったら痛いと思った雪兎は跳び箱の容量で了平を飛び越え後ろに周り背中から蹴り飛ばす。
修羅道は使っていないが威力はかなりのものだ。木にぶつかった了平は…

「む、無念…」

そのまま意識をなくす。速い動きと威力に唖然としている綱吉と獄寺は立ち尽くしたままだ。

「流石雪兎だな」

リボーンにそう言われた雪兎はもう二度と優羽コスはやるなよと苦笑する。

『てか武器かんけーないじゃん!!』

ハッと意識を取り戻した綱吉も慌てたように身を乗り出す。

「そうだよ!?…てかお兄さんどうすんの、ああ…京子ちゃんに嫌われたらどうしよう…」

『それぐらいで嫌う女なんかやめちまえ』

「なっ!」

『綱吉自身を見てくれる奴を探せよ?おまえは本当にいいやつだから自信を持ちな!』

「そうですよ10代目!10代目なら落ちない女なんているわけありません!!」

「雪兎君…獄寺君…、…あの獄寺君のはちょっと…」

いつの間にか恋愛相談室みたいな雰囲気になっていたようだがリボーンの言葉に場の雰囲気は固まる。

「トンファーなんかどうだ?」

「トンファーってヒバリさんの!?」

「やぁ赤ん坊」

「本物キターー!!」

綱吉の大絶叫の隣で獄寺はダイナマイトを取り出し綱吉を庇うように前に出る。

「てめっ何しに来やがった!」

「草食動物には用はないよ」

雲雀はチラッと雪兎を見れば嬉しそうにトンファーを構える。

「本当だろうね、雪兎を遠慮なく咬み殺していいのは」

「オレが許可するぞ」

「『許可すんなーー!!』」

雪兎と綱吉は最早パニックだ。
雲雀は殺る気満々でゆっくり近寄ってくる。

『待て、待てって!トンファーはもうやだ!!』

トンファーで殴られてた時のことがトラウマになりかけていた雪兎は本気で怯えている。雲雀はやめる気無し。たとえ今の雪兎が小動物に見えても狩るようだ。

『ムリっていってんだろ!?』

トンファーが目の前に迫って来た瞬間リボーンから何かが渡された。もうこれしかないと受け取ったのは

ガキィン

「ワォ!」

『槍…?』

受け取ったものは骸が使っていた槍のようなものとにているものだ。デザインは銀色の装飾を施してある。一歩下がった雲雀はかなり不機嫌だ。

「なんであいつと同じ武器なの」

だが雪兎は嬉しそうに武器を眺める。リボーンを見て笑顔を振る舞う。

『ホントにくれるの?』

「そのためのもんだぞ」

うっとりと武器に触れる。何よりトンファーを防げたことに喜んでいたがさり気なく槍にヒビが入っていることに気づく。

『…リボーン…さん?』

「ちなみにデザインにこってたら強度が異常なほど落ちたぞ。あと一発くらったら粉々だな」

『ふざけるなぁああ!!』

哀れな雪兎を直視できない綱吉と獄寺は明後日の方向をみていた。

『何この展開!?』

「咬み殺す」

バキッ

『キャー!!折れたー!!』



そのあと雲雀との恐怖の追いかけっこは3日間続いたらしい。
夜中も真昼もどこかで金属音やら殴られる音が響いていたのだと…

結局…雪兎は打たれ強くなりました。

『こんな終わり方あり!!?』

そして数日後真面目に武器を考える雪兎の姿があった。

どうか彼にピッタリな武器のプレゼントを。


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