REVOLUTION BOYS

□第九話
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場面切り替わって、『レベル10の部屋の前』
根田達、全員に合流。
鎌田「オェッ!!根田が一杯」
根田B「吐くなって」
斎藤「いやしかし、ここまで増えるとは……」
根田A「へへっ。まだまだ増えれるぜ」
根田A、ケラケラと笑う。
根田C「アレ?瀬戸さんは?」
瀬戸がいなくなる。
なかじー「さっきまで、いたんだけど……」
なかじー、辺りを見渡す。
鎌田「瀬戸さんがいると一人あたりの賞金が少なくなっちゃうでしょ」
なかじー「そーゆー問題じゃねぇだろ」
月精「まぁとりあえず、BOYS全員揃ったな」
全員『おう!!』
鎌田「円陣、組むぞ〜!!」
全員『オイッス!!』
全員、円陣を組んだ。
月精「レボリューショ〜ン」
それ以外『BOYS、オーッ!BOYS、オーッ!BOYS、オーーっ!!』
月精「よっしゃあ!!」
全員、一斉に扉を開く。

場面切り替わって、『レベル10の部屋』
部屋の中には何もない。
鎌田「もしかして、よくゲームとかにあるボーナスステージでは!?」
男「残念ながら、ボーナスステージではございません」
全員、声が聞こえた方に顔を向ける。
一人の男が部屋の隅から中央へと歩いて来た。
なかじー「!?」
斎藤「な、何で?」
男「御待ちしておりました。お坊ちゃま」
瀬戸(男)が、そこに立っていた。
鎌田「えぇ!?ラスボスは瀬戸!?」
瀬戸「うるせぇぞ、ボウズ……」
瀬戸、いつもより声が冷たい。
なかじー「な、なんで?何でだよ瀬戸さん!!」
瀬戸「………」
なかじー「何か言えよ!!」
瀬戸「お坊ちゃま。実は私にはあまり時間がございません」
瀬戸、スーツとワイシャツを脱ぎ、自分の身体を全員に見せる。
鎌田「お〜セクシー……ん?お前、サイボーグだったのか!?」
瀬戸「その通りでございます」
全員、声が出ない。
瀬戸「数年前、ちょっとした自動車事故に巻き込まれて私は命を失いました。でも、一人の技術士が私を機械として蘇らせてくれました」
なかじー「………親父か」
瀬戸「その通りでございます。その後、私は御父様の御役に立ちたい一心で総長を辞め、高校卒業後この会社に就職したわけでございます」
なかじー「………」
瀬戸「しかし、それももう二十年程前の話でございます……」
全員『!?』
瀬戸「機械は、当たり前ですが歳をとれません。それ故、身体も成長せずに昔のまま………。お前らに分かるか!?」
BOYS、瀬戸の気迫に押される。
瀬戸、涙が頬を伝う。
瀬戸「平々凡々で生きてきた、お前らには分かるまい!?俺の苦しみが!!」
全員『………』
瀬戸、今まで溜めていた感情を爆発させる。
瀬戸「オレも他の奴等みたいに普通に生きて、普通に結婚して、普通にHして、普通に死にたいのに!!何で、オレだけ?ふざけんなよ!!………でも、苦しかった日々も今日で終わる。」
瀬戸、胸の扉を開いて見せる。
瀬戸「実はメインエンジンに穴が見つかったんだ。今じゃ、もう立ってるだけでも辛い」
なかじー「だったら、親父に直してもらったらよかったじゃんかよ!!」
なかじー、堪えきれず大声で叫ぶ。
瀬戸「だって私が休んだら、お坊ちゃまの世話を誰が見るんです?」
瀬戸、微笑む。
なかじー「!?」
瀬戸「オレ、アンタのことが好きだ。ずーっと側にいてやりてぇ。でもなぁ、何時か別れなきゃなんねぇ日が来るんだ。それがたまたま今日だったってことだけだ」
瀬戸、溢れる涙を拭いて、
瀬戸「最後くらい、素手で闘いてぇな」
瀬戸、戦闘ポーズをとる。
BOYSも慌てて構える。が、
なかじー「ここはオレにやらせてくれないか」
なかじー、声が震えてる。
根田A「なかじー……」
なかじー「瀬戸さんはオレにとってメッチャ大切な人なんだ。だから、悪いけど他の人は手を出して欲しくない」
なかじー、泣いてる。
月精、笑顔になって、
月精「いいよ。俺達はここで座って見てっから、な?」
鎌田「もちろん。その代わり、全力でやれよ」
鎌田も笑顔になる。
なかじー「分かった。あと、その、みんなありがとう……」
斎藤「いいんだよ。つーか、何て顔してんだよ!別れってのは笑顔でするもんだぜ」
根田達『まだ、別れのシーンまでいってねぇだろ』
斎藤「うわ〜っ。噂のステレオツッコミ」
アキサン「ウザさもー四倍だぁ〜」
根田達『うるせっ!!』
月精、なかじーを手招きする。
なかじー、月精の近くへ。
月精「一対一のときには大切な礼儀があってだな、大声で名前を名乗って啖呵を切るんだ」
なかじー「啖呵?怪我したときにお世話になる、アレ?」
なかじー、ボケる。
月精「それは、担架」
なかじー「国語で習った……」
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