極若物語!?

□二訓、こんな極道で良いんですか!?
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襖の先は戦場でした。


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二訓、こんな極道で良いんですか!?





「おはよー、灰威斗。
今日も決まってるね」


ハートを飛び散らせているのでは無いかと言うほどの甘い声とニコニコとした顔。
まさか四十路を越えている壮年男性のそれとは思えない言動に、箸を持つ男を見た瞬間反射的に眉が寄った。

その横で、一連の動きを見ていた二十代後半ぐらいのスポーツマンのように爽やかさを感じさせる男がくつくつと忍びながら笑っている。


「……親父、毎日毎日朝っぱらから正直キモイ。

……それから宗則、何が可笑しい。
何が」


不機嫌さを含みながら爽やかな男――宗則に軽く睨みを送ると、宗則は箸を膳の上に置くと、灰威斗ちゃん酷〜いとブツブツ言っている親父に断りを入れて立ち上がった。
……こんな組長で本当大丈夫なのか?


「いや、今日も朝がやってきたな〜と思ってな。
大丈夫。
心配しなくても二代目がああなるのは灰威斗の前だけで、組員の前じゃいつもの
“強い、頼れる、渋い、尊敬する”
我等が組長だから安心しろ。
それより、今日も頑張れよ、灰威斗“君”」


苦笑しながらも俺の心配ごとを察知し、カバーしながら頭をわしゃわしゃと撫でてくる宗則に俺も自然と笑みが浮かんでくる。



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