極若物語!?

□六訓、事実上のライバルは超美形!?
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「……七星の若が?

……なら俺が行こうじゃねぇか」

ニヤリと笑う口元は……。



拍手連載、極若物語!?
第六訓、事実上のライバルは超美形!?




「鷹司龍一郎様、灰威斗様。
ようこそおいでくださいました。
早速で恐縮でございますが、会長とお嬢様がお待ちのお部屋へとご案内させていただきます」


日本有数の高級ホテルへと足を踏み入れた俺や親父、忍や宗則と言った護衛や幹部達の前に現れたのは幣原財閥の雇った案内係だった。
係員のその言葉に親父の顔が喜色に満ち、今にも崩れ落ちそうなものとなったのを感じ、俺はすかさず足を踏んでやった。
そのまま相手方へはバレないようにギロリと流し目を送る。
これは幣原に関わる行事等ではよくある事なので大幹部達や忍、宗則といった訳知り達は頬の筋肉を密かに緩ませていた。


「ああ、よろしく頼む」


当の本人は、七星のメンツを保つ為に痛さも去ることながら、皆の生暖かい反応にも堪えながら“威厳有る組長”版での対応をとるのが常だ。

大幹部連中にはそれがまたおかしくて仕方がないそうで、いつも「良いものを見させてもらいました」と俺に笑顔を向けてくる。
……良い意味で楽しい連中だ。


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