08/30の日記

21:58
架空な雰囲気
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※カップリング分野はなんでもおけー



瞼が重い。
ゆらゆらとぼやけていく視界の中、ぱしん、と軽く頬を撫でられる。

「寝るな馬鹿」

帰らなきゃ怒られるんだろ、とかけられる声は優しい。
その優しさに甘えていつも瞼を閉じてしまうのだけれど、今日ばっかりはそうもいかない。
明日、むしろ今日だが、早く出なければならないのだ。
服だってこのままじゃいけない、こんな大事な日にそんな怠慢、何を言われるか。

「ほら、早く」

「んー…」

無理矢理体を起こされて居心地の悪さに唸りをあげれば、呆れたように笑われた。

「かわいいな、お前は」

少し気に入らなくて、かわいくない、と頭を振るも、何が面白いのかただ笑われるだけで、むっと膨らませた頬をつつかれる。

「行くぞ、ほら」

それでも伸ばされた手をなんだかんだで掴んで、窓から射した朝日を見つめた。
もっと長く居れたら良いのに、とはこの人には言わないでおくけれど。

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