エファーラン戦記U
□エファーラン戦記 第41話〜変態初授業〜
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「ユイ様・・・・そんな事されても、意味はないと思いますけど・・・・。」
「いいのッッ!!絶対に部屋には入れないんだからッッ!!」
時刻は13時、今日はリュークではなく、教会についてお勉強と聞いていたのだが、寸前になって先生があの変態だと聞かされ、ドアの前に分厚いバリケードを作っているところだった。
部屋側に引く扉は、すでにソファやテーブル、果てはタンスまで動かしした為姿が見えなくなっている。
「はぁ・・・・これだけやれば、あの変態も入って来れないでしょ。」
実際女一人で動かしたとは思えないほど大きな家具まで動かし、私なりに大満足のバリケードだ。
「でもユイ様、アリエス様は――――」
「ユイ様、アリエスです。失礼致します。」
レイリンが何かを言おうとしたが、それにかぶさるようにアリエスが来たらしい。
私は、アリエスの言葉を黙殺し状況を見守った。
「ユイ様〜・・・あれ?開かない・・・・?」
(よしっ、作成成功〜。)
予想通りの結果に笑みがこぼれた。
しかしまだまだ私は甘かったのだと痛烈に実感した。
「ふぅ・・ユイ様もお茶目さんですね。よいしょっと―――」