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□Because I am prince.
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少年たちの制止を振り切って、ベルはクロームを抱えて走り出す。


降ろして、と必死で訴えかける少女に、王子こういうシチュエーション結構好み、と言えばクロームは首を傾げる。


「あの、何の用・・・?」

今更なことを聞く少女にベルはししっ、とお得意の笑いを零した。


「特別に王子の誕生日、祝わせてやるよ」



おめで、とう・・・?

不思議そうに呟いた彼女に赤い顔で不意うちかよ、と呟き返す。


・・・あぁ、そういえば。


「プレゼントの確保成功ってルッスーリアに連絡しとくか」

包装頼んでるし、と思い出したように不敵な笑みを浮かべた。


何のことだかクロームはあまりよくわかっていなかったが、とりあえず自分が憂き目に会うのだということは、なんとなく感じ取ることができた。



(そういえばお前暫くこっち住めば?と切り出したのは優しさからか、それとも・・・)
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