ワンダフルデイズ
□ワンダフルデイズ11
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朝メールの着信音で目が覚めた。
時間を確認するとまだ5時。
あと1時間は眠れたのに・・・くッ・・・!
『こんな朝早く誰だろ・・・・
あれ、沖田くんからだ・・・
えーと、“今日は晩飯いらねえ”・・・?』
ここ最近は毎日のように沖田くんと夕飯を食べていたので首を傾げた。
なにか予定でも入ったのかな・・・?
とりあえず了解、っとメールを返した。
目がさえてしまいニ度寝できそうもないのでのろのろとベットから起き上がる。
部屋を出て、ふと思いたって玄関のドアを開けて隣のドア(沖田くん宅)を確認する。
『(あれ、電気ついてないや・・・)』
沖田くんちのドアの横にある小窓は明りをつけてないのかまだ真っ暗だった。
時間はやいけど、もう朝練行ったのかな?
『・・・・』
なんだかもやもやとした気持ちを抱えたままドアを閉める。
さて、今日はゆっくりお弁当が作れそうだ。
****
『(あれ、沖田くんいない・・・)』
教室にいくも沖田くんはいなかった。
机を確認するが鞄も置いていない。
体をひねって机の中身も確認してみた。
『・・・???(やっぱり机の中も空っぽ・・・)』
「・・・やぼし、なにしてんだ?」
『うほ!!土方くん!?お、おはおはおはよう!』
「おう」
いきなり声をかけられて飛び上がると、そこにはいつも通り爽やかな土方くんがいた。
うわぁぁぁ、うほってなんだよ私!
沖田くんの机の中変な体勢で覗き込んでたし最悪だぁしにたい!
『あ、お、沖田くん来てないのかなって思って・・・・・』
恥ずかしくて下を向いて意味もなく髪の毛を整えながら会話する。
「あぁ、総悟か。ったく、アイツ今日朝練サボりやがったんだよ」
『え、そうなの?』
・・・でも、家はもう出たみたいだったけど・・・
『ありがとう土方くん!ちょっと沖田くん探してくるね!』
「あっ・・・おいやぼしッ!」
時計を確認すると、予鈴まであまり時間がない。
土方に礼を言うとこかげは駆け足で教室から出て行った。
「うおッ!あれ・・・今のやぼしさんか?あんなに慌ててどこいくんだろうな トシ」
「おはよ、近藤さん。
なんでも総悟探しに行くんだと」
「あんなに走ってか?なんか急ぎの用事でもあったのかなァ?」
「・・・・・さァな」
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