ワンダフルデイズ
□ワンダフルデイズ3
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「お妙さァァァん!!奇遇ですね!いやこれはもう運め」
「死にさらせゴリラァァァァ!!」
「ブベラッッ!!」
屋上に行ってさあご飯を食べようとしたところで、わたしたち(というか妙ちゃん)はゴリラ(というか近藤くん)の奇襲をうけた。
ドカボコと殴られる音が痛々しい。
まぁいつものことだけど。
すまん、近藤くん。
これは奇遇でも運命でもない。仕組まれたものなんだ。
近藤くんより少し遅れて素知らぬ顔でやってきた彼がこれを仕組んだ張本人。
「おやおや、アンタ方も此処で昼飯ですかィ?偶然ですねィ」
どす黒い笑みを浮かべる男、沖田総悟。
「ほ、ほんと偶然だね〜?あはは…」
そう、これこそが沖田くんが考えた作戦。
題して、“偶然を装ってお互いの意中の相手とお昼を一緒に食べる作戦”だ。
…そのままだ。
「なんだ、お前らも来てたのか」
「!」
沖田くんの後ろにはちゃんと土方くんの姿もあった。
いつも鋭い目は少し眠たそうで、綺麗な黒髪には少し寝癖がついている。
きっと4時間目に寝ていたのだろう。
寝起きの土方くんもかっこいいなーと見とれていると、突然目の前を強風がかけぬけた。
見ると神楽ちゃんが沖田くんに襲いかかっている。
「このサド男ォォォ!お前アルな私のタコ様ウインナーにタバスコかけやがったのはァァァァ!!」
ああ、そっかさっきお弁当開けて半狂乱になってたのはこのせいか。
沖田くんと言えばその神楽ちゃんのパンチを華麗に片手でうけながし脚を振りあげて応戦している。
てかいきなり戦闘かィィィ!!
「オイオイ濡れ衣もいいところでさァ。そんなの知らねーよ。大体ありゃあタバスコじゃなくてハバネロでさァ。
あ、いけね」
「血祭りじゃァァァァァ!!」
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