ワンダフルデイズ
□ワンダフルデイズ8
2ページ/3ページ
「なんだ、そんなことかィ」
夕飯のハンバーグをもぐもぐしながら沖田君はそうのたまった。
ていうかソレ、わたしのぶん。
「いや、そんなことって・・・。ちょっと、っていうかかなりショックだったっていうか・・・」
お姉さんと土方君のことを沖田君に話すのは少し躊躇われたけど、沖田君に竹刀で脅されて仕方なく白状した。
私にとってはすごくショックだったが沖田君に言わせると「そんなこと」みたい。
「でも土方君、すごく辛そうだったんだ。その場にいられないくらいだよ?
きっとすごく好きだったんだよね・・・」
好きな人に好きな人がいるって切ない。
沖田君は「ふーん」と言ってご飯をかきこんで、二杯目に手をのばす。
いや、だからソレわたしのなんだけど!
「もぐ・・・
・・・まぁ好きだったつっても付き合ってた訳じゃねェし・・・もぐ、ごくん。
それに・・・もう姉ちゃんはこの世にいねェんだ。
気にすることじゃねェだろィ」
あ
「・・・何でィ」
わたし・・・・
_