ワンダフルデイズ

□ワンダフルデイズ2
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眠たい授業から開放され、ようやく放課後になり、
帰り支度をしていると後ろから何者かに首根っこを掴まれて引きずられた。


「ぐえっ…お、沖田くん、苦しい…」

「きなせェ、作戦会議でィ」




なんだか知らないが、沖田くんと一緒に帰ることになってしまったらしい。





*ワンダフルデイズ・2日目*




昨日の放課後、土方くんを好きなことをクラスメイト(下手したら学校中)にバラされたくなかった私は渋々沖田くんの案にのった。

お互いの恋の協力をする、というアレだ。


沖田くんはわたしと土方くんが仲良くなれるように協力する。

それと同時進行でわたしが沖田君の恋の協力をする。

でもまさか…



「まさか沖田くんが好きな女の子が神楽ちゃんだったなんてね」

「……悪いかィ」


沖田くんはそう言ってこちらを睨んだ。
が、その頬が赤くなっているので威力はゼロだ。

別に悪いことなんてない。
神楽ちゃんは可愛いし、とっても優しい女の子だ。
好きになるのは全然おかしくないと思う。


でも沖田くんと言えば神楽ちゃんとは犬猿の仲だ。
いつも神楽ちゃんに悪口を言っては殴り合いの喧嘩になっている。

男の子は好きな子をいじめたくなるというのを聞いたことがあるが、沖田くんもそうなのだろうか?



「ていうかコレどこ向かってるの?まぁこっち帰り道だから平気だけど」

「とりあえず俺んち。明日からの作戦を考える」



そう言って沖田くんは先をどんどんと歩いていってしまった。

仕方なしに後をついていくが、途中から異変に気づく。


「…沖田くん沖田くん」

「何でィ」


沖田くんが入ろうとしているマンションはものすごく見覚えがあった。

いや、見覚えっていうか…



「あの、ここ私のマンションなんですけど…」

「あぁ、俺んちお前んちの隣だから。328号室」

「…は?」

「おィ何ボサッとしてんでィ、エレベーターきたぞ」


え、ちょっ、待っ、えェェェェ?!









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