ワンダフルデイズ

□ワンダフルデイズ9
1ページ/2ページ










沖田君の腕あったかいな。

華奢に見えるけど包んでくれる体はごつごつしてて、

やっぱり男の子なんだなぁ・・・







・・・・・て違あううううううう!!


「お、おおお沖田くんンンンン!!ありがとう!泣きやみましたごめんなさい!」

「おう」


うわ今絶対顔赤い!恥ずかしい!死にたい!

恥ずかしすぎたわたしは腕をつっぱって沖田くんから離れた。

お、男の人に抱きしめられたのはじめてで、う、うっかり沖田君なんかにどきどきしてしまった!

沖田君なんかに!



「っていだだだだだ!なんで髪引っ張るの!」

「あららなんか変。なんだか今イラッとすること言われた気がして」

「なんで心の声聞こえてんだ!」


よ、よかったいつもみたいに喋れた。
でもまだ胸がどきどきする・・・



「・・・あのさぁ」

「え?!何?!かな?!」



やば、声裏返った!どきどきしてるのバレたかな・・?
おそるおそる沖田くんの顔をのぞくけど、沖田くんはいつも通りだった。

あ、気まずいの私だけ?


「・・・ありがとよ」

「へ」



何が?



「姉ちゃんが死んだこと、なんか自分で言っといてかなりきつかった。
もう平気だと思ってたんだけどねィ」

「・・・うん」

「でもお前がかわりにぶっさいくに泣いてくれたから、なんか・・・救われた」

「・・・そんなに不細工かな」

「かなりな」



沖田君はいつもみたいに意地悪に笑った。

でもいつもよりちょっと優しかった。



_
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ