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□拍手ログ。
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猿飛さん家の朝
『佐助〜、朝だよ起きて〜』
「ん…あ?」
目を開けばそこには白いフリフリレースのエプロンを着ている女の子
えーっと…何でいるの?
『ご飯出来てるよ!早くしないと冷めちゃう』
「えっとさ、何で家にいるの?」
『…何、もしかして寝惚けてる?』
「あ」
…思い出した
昨日は一生に一度しかない俺達の結婚式だった
まるで夢のような時間だったから、本当に夢だったんじゃないかと思ってしまう程、素晴らしい時間だった
「ゴメンね?俺、もしかして夢なんじゃないかって思ってた」
『夢じゃないよ?だってほら』
柔らかく笑ってすっ、と出された左手
薬指にキラリと光るシルバーリング
あぁ、これは俺が悩みに悩んでやっと買ったリング
『ね?夢じゃないでしょ?』
「うん夢じゃない。さってと…ご飯、食べよっか」
明日も明後日も、これから毎日こうやって起こしてもらって
毎日が楽しくて仕方ないだろうね
「おはよう、大事な俺様だけの奥様」
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