君と過ごした3カ月

□第1週
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「「「名無しさんちゃん!!!!」」」
「名無しさん!」


「勘ちゃん、ハチ、雷蔵君、はち…三郎!!!
会いたかった!もう会えないかと思った!!」



学園についた瞬間見せ付けられた。
5年生と彼女の絆。

玄関先で待っていた4人が名無しさんちゃんに抱きつき、名無しさんちゃんもそれに答えながら、堰を切ったように泣き出した。

会いたかった…と、連呼しながら。


あれ?何で5年生が待ちかまえてるの?

「何でお前ら知って…」

「豆腐屋で後ろにいた順番待ちの客…あれ雷蔵ですよ、潮江先輩。
会ったのは偶然ですが、学園に向かって貰いました。気付きませんでした?」

「久々知…お前泣いて再会をし、名無しさんが姉だと演技しながら、不破に矢羽根を飛ばしたのか?」

「そうですよ。
名無しさん、勘ちゃん、三郎は泣きすぎ。
あ、潮江先輩。名無しさんを学園に置きたいので協力して下さい。とりあえず学園長室に行きましょう。」

あの潮江君に有無を言わさず、「ちょっと行ってくる」とだけ言葉を残して学園長室へと消えた。

この年下の先輩が何故優秀なのか納得した。
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