君と過ごした3カ月

□第2週
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「尾浜、お前名無しさんと同じ部屋で大丈夫なの?」

ニヤニヤしながら食満先輩が言う。


「もう、留三郎。あまり下級生をからかわないの!
でも、尾浜君。僕、名無しさんちゃんとロフトに寝てたし、耐えられなくなったら生活拠点移して良いからね。」


名無しさんちゃんは変わらなかった…
だけれど、あの時の同居生活とは環境は変わって、多少過ごしづらい面もある。


「名無しさんちゃんを薬臭い部屋に住まわせる気もないし、兵助が夜いない日は雷蔵に来てもらってます。
欲求は自分で調整出来ますから安心して下さい。」


兵助がいない時は雷蔵に来てもらう。
俺も雷蔵も兵助もいなければ、その晩は善法寺先輩にお願いする。


それも決まり事。

不安感も寂しい思いも感じて欲しくない。
俺達がそうやって守られてきたから。


朝早く、夜も遅め。気疲れも少なくないこの世界。
あっちの生活よりも名無しさんちゃんにとってしんどいかもしれない。


少しでも、この世界を楽しんでくれますように。


名無しさんちゃんもこんな気持ちだったかな?
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