君と過ごした3カ月
□第4週
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「名無しさんちゃーん、おいで!」
タカ丸さんの呼び掛けに彼女は振り向く。
「僕と三木ちゃんが今日当番だから、手を繋ぎたいんだよ!」
「ちょっと、タカ丸さん!?」
予想外なタカ丸さんの言葉と、
「マジで!?三木ちゃんも!?」
予想外に目を輝かせた彼女に、僕は目を見開いた。
「私、本当に本当に三木ちゃんやタッキーともっと仲良くなりたいんだよ!」
距離を取り損ねた僕らが、彼女の世界に行った時から言われてた言葉。
「お前、俺らがそっち行った時もそれ言ってたもんな。
田村も平も何だかんだ真面目だからな。変に上の者に遠慮がちと言うか…」
その社交辞令だと思ってた言葉はどうやら真実だったようだ。
いつの間にか握られた手が熱い。
「大体、名無しさんは目上の者じゃなくて、仲間だから何言っても良いんだよ、それ位の信頼関係は出来てるだろ?」
潮江先輩が意地悪く笑った。
「も、勿論です!」
「言っとくけど可愛いレベルは文次達の遥か上なんだからね!」
「そりゃあな。」