SS

□それでも極Sは好きですか?
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「なぁいいだろィ?ヤらせろ」

「総悟の馬鹿。変態。うんこ」


「テメェー。良く言うな雌豚。俺のち○こが好きな癖に。マウスギャグされて吊るされたいんですかィ?」





昼休み。彼氏の沖田総悟(S)は何を思ったのか盛ってきた。ここは学校の屋上。
いつ何時、誰が来るかわからない公の屋上。私的行為の為に使わないみんなの屋上。故に淫らな行為なんて持っての他である。
それを神聖たる屋上で破廉恥な行為をしたがる彼氏の沖田総悟(S)は頭がイカれている。
良く考えて下さい。
もしかしたら高杉君が昼寝をしにくるかもしれない。はたまた、山崎君があんパンと牛乳を持って私達の潜入捜査をしにくるかもしれない。
この、…人が来るかもしれない…とか、学校で禁断の行為…とか、イケナイシチュエーションに過剰反応を示す人種がいるのかもしれないけど。
というか、横にいる沖田総悟(S)はその人種の類いなのかもしれない。
――だが私は理解不能なのだ。萌えるどころか、下半身は砂漠なのだ。
ばっさばっさのサハラ砂漠なのだ。

「やだ。ここでしたくない。総悟」
そう言うと、総悟はとても残念そうな顔をした。

「そうかい…」
そう呟き、膝を抱え踞る沖田総悟(S)
ちょっと可哀想な気がした。だけど…私だって断る権利はある。嫌なものは嫌だと言う権利はある。
屋上はその行為の為に造られたのではないから。

「…ここじゃなんですかィ?無理ってことですかィ?」
「そうだよ!無理だよ!あと昼休みも残り僅かだし、いつ人が来るもとか思うと…萎える」
そう言うと総悟は、ため息ついて鞄からアイマスクを取り出し装着し、寝転んだ。
「あー。つまんねー。寝るかなァ〜」


可愛い…ふて寝か
と思った私が甘かった。

総悟は突如、アイマスクを素早く剥ぎ取り、私に覆い被さったかと思う刹那、総悟は私に自分のアイマスクを装着させ、完全に視野を切断させられてしまった。


「な、な、何スルのー!?」
恐怖で声を上げるが総悟はお構い無し。

「何をスルかな〜何をスルかな〜」
某昼間のサイコロシーンが切なく脳内を横切った。


「頼むから、…放してよおおお!」

「まあまあ、大丈夫でさァ安心して下せェ……」

すると、総悟は無理矢理私の膝を割っていた。
太ももに冷たい外気の風が吹き込む。


「ぎょわああああ!」
思わず悲鳴を上げてしまった。


冷たくて、ベトベトする感覚。
総悟は私の下半身にローションをぶち撒いていた。


「こーゆの。やっぱりいいですねィ。
また、最近もいいの出てますねェ。強制的に滑りが良くなる。今は色んな便利なモンがあっていいや」

声から想像できる至極嬉しそうな沖田総悟(S)
やっぱり私は選択を誤ったのかもしれない。
「啼かぬなら啼かそうホトトギス。もう少ししたら良くなりますよィ」


「やめて下さいいい〜〜!!」





それでも極Sは好きですか?

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